鳥取相続遺言相談センターの
相続手続きに関する相談事例
鳥取の方より相続に関するご相談
2025年08月04日
相続において遺産分割協議書を作成する意味を行政書士の方に伺います。(鳥取)
鳥取の父が75歳で亡くなりました。ここ数年、病気がちだった父は何度か危機を乗り越え、その都度入退院を繰り返していました。毎回「今回は駄目だろう」と思ってきた家族はすでに覚悟はできていたように思います。実は葬儀についても調べたことがあったので、今回も慌てることはありませんでした。また、父の相続財産は、自宅と預貯金が数百万円程度でしたので、葬儀のあとに家族が集まって遺産分割についてある程度の話し合いを済ませてしまいました。相続人である家族は普段から本音で話ができる間柄ですし、今後揉めることもないと思います。家族それぞれ忙しいので、このまま遺産分割の手続きを終わらせたいと思っていますが、遺産分割協議書は作成しなければならないのでしょうか。参考になるか分かりませんが、遺言書は見つかりませんでした。(鳥取)
遺産分割協議書は、相続手続きのためだけではありません。
まず重要なのが、今回の相続では遺言書が無いということです。遺言書のある相続では遺言書の内容に従って遺産分割すればいいので、遺産分割協議をする必要はありませんし、遺産分割協議書も作成しません。一方、遺言書の無い相続では、相続人全員が参加して遺産分割協議を行い、まとまった内容を遺産分割協議書として作成します。
「本音で話ができる家族」だからこそ遺産分割協議では揉める可能性があります。相続は、突然財産が手に入る機会であり、何でも話せるがゆえにお互いの私利私欲が赤裸々に出ることも珍しくありません。相続人同士の揉め事となった際に、内容確認として遺産分割協議書があると安心です。
また、作成した遺産分割協議書は、不動産の名義変更の手続きの際にも必要となるだけでなく、相続税申告でも求められます。ご相談者様の場合、遺言書がない手続きとなりますので、遺産分割協議書を作成されることをお勧めします。
【遺言書がないケースで遺産分割協議書が必要となる場面】
・不動産の相続登記
・相続税申告
・金融機関の預貯金口座が複数ある場合、遺産分割協議書がないと、全ての金融機関の所定用紙に相続人全員の署名押印が必要
・相続人同士のトラブル回避として
鳥取相続遺言相談センターでは、相続手続きについて鳥取の皆様に分かりやすくご説明できるよう、相続手続きの専門家による無料相談の場を設けております。
また、相続手続きのみならず、相続全般に精通した行政書士が鳥取の皆様のお悩みを丁寧にお伺いさせていただいておりますので、遠慮なくお問い合わせください。
鳥取の皆様、ならびに鳥取で相続手続きができる事務所をお探しの皆様からのご連絡を心よりお待ち申し上げております。